鍵をかけていれば安心だ、と油断して過ごしていると、ある日突然泥棒に入られるかもしれません。
絶対に鍵をかけた記憶があるのに、家に帰ると鍵が開けられており部屋の中がぐちゃぐちゃに荒らされていた・・・なんてこともあります。
また、泥棒と鉢合わせしてしまいケガを負わされたケースや最悪の場合は命を落とすこともあります。
なぜ鍵をかけていたのに、家に入られたのでしょうか。もし家にいる時に泥棒が来た時、どう対処したらいいでしょうか。
ケース1:ドアポストから伸びる手
夜遅く、さあ寝ようという時に何やら玄関のほうからガタガタと音がします。
恐る恐る見てみると、なんとドアポストから人の手が入り込んでおり、鍵へと手を伸ばしているところでした。
即座に「誰だ!」と大声をあげ、玄関のドアをバンバンと叩くと、犯人はすぐさま逃げ出しました。
このケースの手口は、ドアポストから手を入れ、玄関の内側の鍵を開けようとする手口です。ドアポストの内側には郵便受け箱がついており、普通はこのように手をいれても内側の鍵まで届くことはありません。しかし古いアパートの場合は内側にカゴがついていなかったり、またカゴがついていてもバールなどで取り外されることもあります。
ケース2:のぞき窓をつかった侵入
ふとした時、玄関に違和感を感じ、よく見てみたところのぞき窓から外廊下の外灯が漏れてきていることがわかりました。
普段は外の灯りが入ってくることはありません。のぞき窓のレンズが無くなってしまっていることが原因でした。
しかし老朽化でレンズが取れたのかと思っていましたが、玄関まわりに落ちている様子もなく、しかたがないのでレンズを交換するまではガムテープで塞いでおくことにしました。
あくる日、貼り付けていたガムテープに穴が開いていることを発見。これは誰かが覗いているに違いないと恐怖を感じ、警察へ相談することに。
すると近所でも空き巣被害があったようで、同じようにのぞき窓のレンズが取り外されていたのだそう。うちに被害はなかったものの、このままでは怖いのでのぞき窓を塞ぐカバーを取り付けました。
このケースの場合、覗きを目的とした不審者の犯行かもしれませんが、空き巣を目的とした下見が行われた可能性があります。
訪問者がきたときに確認するためののぞき窓が玄関のドアについていますが、こののぞき窓を使って侵入しようとする手口があります。
ドアポストから手を入れて内鍵をあけるように、のぞき窓に細い針金やL字の工具を入れて内鍵を開けられるケースがあります。この手口はサムターン回しと言い、近年多くの被害が出ています。
ご自宅ののぞき窓のレンズが外されている、または簡単に取れてしまうようであれば大変危険です。
鍵をかける以外にどう対処したらいいの?
鍵をかけていても侵入されてしまうのなら、一体どういった対策・対処をしたらいいかいくつがご紹介します。
1 ドアポストは室内の様子が見えないようにする
ドアポストから室内の様子が伺えないように、簡単には外せないカバーや受け箱を取り付けましょう。
のぞき対策のほかに、手が内鍵に届かないようにしてください。
2 のぞき窓にカバーを取り付ける
ガムテープや紙を使った場合、キリなどで穴があけられてしまう可能性があるため、しっかり固定されるカバーを取り付けましょう。
特に1Kなどの間取りは部屋の中まで仕切りがなかったり、浴室が廊下にあることもあり、1人暮らしの女性は対策をしっかり行いましょう。
廊下にカーテンを付けて間仕切りすることもおすすめです。
3 ドアガード・ドアチェーンをかける
在宅時は必ずドアガード・ドアチェーンもかけておきましょう。万が一内側の鍵を開けられたとしても、第二のロックとして時間稼ぎが出来ます。
しかしドアガードをかけていたからと言って侵入を防ぐことが出来るわけではありません。ドアガードを外す方法、チェーンを工具で切断するといった手口もあります。
4 内側の鍵をカバーで覆う
もし工具を入れられた場合に、内側の鍵まで届かないようにカバーで覆うことで開けられにくくします。ペットボトルを使って自作のカバーを作られている方もいますが、あとから取り付けることができる市販の物の数多くありますので、今すぐにでも対策を行うべきです。
また、手を入れられた場合にも開かないように、サムターンを空転させるものも販売されています。
5 補助の鍵を取り付ける
手の届かない位置、工具の届かない位置に鍵をもう一つ取り付けるだけで侵入対策ができます。賃貸でも取り付けることが出来るダイヤル式のものもあるので、ぜひ取り入れてみてください。