鍵を選ぶポイントとは

ただ鍵を増やすだけではダメ!鍵を選ぶポイントとは

玄関の防犯対策といえば、警視庁も薦めている補助錠の取り付けです。補助錠というのは、玄関のドアに設置する2つめの鍵です。

なぜ補助錠が防犯対策に良いのかというと、2つ鍵があるだけで侵入の手間が2倍になるからです。

2倍の手間がかかる=時間も2倍=人に見つかりやすい、ということで泥棒が避けやすくなるのです。

その補助錠として設置する鍵はなんでもいいのかというとそうではなく、補助錠にこそ防犯性が必要であるといえます。

そこでどういった点に注意して補助錠を選ぶといいか、おおまかに紹介します。

1.最低でもピッキングには強いこと

ピッキングが出来ないか、ピッキングに対する耐性があるかどうかを最優先に選びましょう。

ピッキングが出来る鍵が2つ付いていたところで、鍵を開ける時間が10秒増えるぐらいと考えていたほうがいいです。

ピッキングが出来ない鍵というのは、暗証番号で開けるような鍵のことです。またピッキング耐性のある鍵は、具体的にピッキング耐性10分以上などと記載されていますので、そのような鍵を選んでください。

2.破壊に強いこと

ピッキング以外にも鍵を開ける方法はあり、その一つにこじ破りがあります。こじ破りはバールでドアをゆがめて見えた錠前を直接あける、または錠前を壊して開ける方法です。

すでについている1つめの鍵がこじ破りに弱い可能性があるので、2つ目に付ける鍵は破壊に強い物を選びます。

破壊に強い錠前は、面付錠がおすすめ。玄関のドアは主にドアの中に納まる彫り込み錠が一般的です。外から錠前部分が見えてしまうので、ガードプレートなどを取り付けてカバーする必要がありますが、面付錠は錠前部分がドアの内側(室内)にあるので、外からは見えず、工具が届かない・力が加わりにくく壊すには大変時間がかかります。

3.サムターン回し対策があればなおよし

空き巣のピッキングに変わる代名詞となるサムターン回し。サムターン回し対策がある補助錠を選んで取り付けるとなお防犯性があがり安心です。

サムターン回しは、玄関ののぞき窓やドアポスト、ドアの隙間などから細い針金や工具を通して内側の鍵を開ける手口です。

ピッキングが出来ない鍵であっても開けることができ、大きな音も出ないので周囲の人に気づかれにくい、また鍵を壊すわけでもないので空き巣に入られた人も気がづきにくい、そんな恐ろしい手口です。

サムターンにカバーを取り付ける対策方法もありますが、巧みにカバーを避けて開けられる場合もあるため、物理的にサムターン回しができない機能をもつ補助錠を取り付けると安心です。

どのような機能かはそれぞれ異なりますが、サムターンが空転する、サムターンがロックされる、鍵を開ける時とは異なる力が加わる(工具や針金など)と回らないといったタイプもございます。

取り付けるにはどこへ相談する?

賃貸の場合はまず大家さんに確認が必要です。ドアに穴をあけるので許可が必要となり、スペアキーも1本渡さなければならないことが多いです。

強度は劣りますが、賃貸でも一時的に取り付けられるダイヤル式の補助錠もあります。番号解読に長けた泥棒には効くかどうか・・。

もし玄関に穴をあけて取り付けるのであれば、鍵屋のように技術がある業者に頼みましょう。玄関のドアですから、失敗はききません。また設置位置をミスすると、錠前がいがんでいたり、鍵が閉まらなくなってしまうこともあります。

今ついている1つ目の鍵がすでに防犯性の優れた鍵穴であれば、おなじ鍵で開けることができるよう2つ目の鍵を加工してもらえます。

まずは相談、早めに防犯対策することをおすすめします。